主婦が自己肯定感を高めて返り咲くキッカケ作り。

「嫌われる勇気」その18:対人関係で悩んだときの解決策

身近にある「他者の課題」

この記事は岸見一郎氏/古賀史健氏の著書「嫌われる勇気」について主婦目線で読み解くものです。

—最初からお読み頂くと内容がよりわかりやすいと思います
>「嫌われる勇気」レポート一覧

前回の記事で、他者の課題に土足で踏み込むことがトラブルの原因になると知りました。夫や子どもなど関係の深い間柄であればなおさら「課題の分離」をする必要があると分かりました。この「私は私、他者は他者」をもう少し振り下げます。

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親の課題 VS 子どもの課題

青年は子どもの頃から厳しい両親に優秀な兄と比較され育てられてきました。それが大きなトラウマになっていると信じています。

青年の両親は、青年の進学先や就職先までうるさく口出しして支配しようとしていました。両親が希望する学校を卒業して家業を継いでほしかったのです。兄は文句を言わず「両親の理想の道」を歩いて行ったのに対して、青年は全く畑違いの仕事に就きました。だから成人してからも両親との摩擦は絶えなかったのです。

ここで哲人は「課題の分離」を持ち出します。

  • 親が子どもにどんな将来を望むかは「親の課題」
  • 子どもが自分の将来を決めるのは「子どもの課題」

青年の場合はここで大きく食い違ったわけですね。でも本来、青年の人生を決めるのは「青年の課題」。たとえ青年の親が望む仕事に就かない息子に怒って「絶対認めない!」「こんな息子は勘当だ!」と言ったとしても、青年の人生には「関係ない課題」だと心から切り離すことが大切だというのです。

自らの生について、あなたにできるのは「自分の信じる最善の道を選ぶこと」それだけです。一方で、その選択について他者がどのような評価を下すのか。これは他者の課題であって、あなたにはどうにもできない話です。

子どもである青年が自分の意志で決定したことに関して、他者である両親にはどうすることもできないということです。

  • 家業を継がない息子を「認めるか、勘当するか」決めるのは「親の課題」

家業を継がなかった自分に対して風当りが強くなっても「自分は最善の道を選択した」と信じればいいということなんですね。

優しく育った良い子ほど親を傷つけたくないと思うので、

  • 親の理想の道を生きる(青年の兄のように)
  • 親の評価がもらえないと間違った生き方をしていると錯覚し悩む(青年のように)

これはどちらも「親の課題」を「自分の課題」のように思い込んでいるからなのです。どちらの場合も「親を満足させるために生きている」ということになります。

子どもの人生は親を満足させるためにあるのではないのです。

 

上司の課題 VS 部下の課題

「嫌われる勇気」本書では、同じように仕事上の「課題の分離」についても書かれています。

いつも偉そうな態度で威圧する社長。絶対に部下を認めない上司。わざとみんなの前で恥をかかせる先輩。あからさまな嫌がらせをする同僚など。仕事上の対人関係で悩む人は多いと思います。

ここで哲人がいう「課題の分離」とは、本来「最優先するべき仕事」とは何か?を考えることにあります。

傲慢な上司に「認めてもらうこと」や、同僚と「お友達ごっこ」をすることが仕事の目的ではないのです。

  • 営業の仕事なら売上の数字を上げられているか?
  • 事務の仕事なら滞りなく処理できているか?
  • 自分のスキルは足りているか?

「上司に認めてもらえないから」「同僚にいじわるされるから」だから仕事ができない(したくない)のは、他者の課題(自分への評価)を自分の課題のように思い込んで、そこで頭を悩ませているからなのです。

ここまでアドラー心理学を学んで来られた方なら、もうお分かりだと思いますが、

「あの上司がいるから、仕事ができない」と考える。これは完全な原因論です。そうではなく「仕事をしたくないから、嫌な上司をつくり出す」と考える。あるいは「できない自分を認めたくないから、嫌な上司をつくり出す」こちらは目的論的な発想になります。

忘れてはいけないのは、原因論で考えると結論がおのずと決まってしまいますが、目的論は「これからを決め直す」ことが可能な思想なのです。

 

自分の課題と向き合う

哲人の話をそのまま鵜呑みにすると、親の期待を裏切ったとしても、言うことを聞かない部下だったとしても、可愛くない後輩だったとしても、すべては「他者の課題」だと割り切ってしまえばいいということになります。

すんなり「そっか」と納得できないのは、子どもの頃から周囲の大人たちに言われ続けてきたアレのせいだと思います。

そう、日本の教育で一番大切にされていること。

  • みんな同じ制服で
  • みんな同じ規則・基準で
  • 前にならえ
  • 右むけ右
  • みんななかよく

出る杭は打たれ、少数派は多数派に飲み込まれる。目立たず出しゃばらず周囲に溶け込んだほうが安易にやり過ごせる。そんな「協調性」をたくさん求められてきました。

「思いやりを持って他者との関係を築く」ために必要な協調性は、知らず知らずのうちに「自分を殺してでも他者に同調する」ことと錯覚されている気がします。

本当に大切なことは、個人ひとりひとりが「自分の課題」に正面から向き合い「自分にとって最善な選択」をすることなんだと思います。

個人ひとりひとりが自分にとっての最善を選択したのであれば、そこに欺まんや猜疑心などで自分を偽ることも他者をごまかすこともなく「誠心誠意」の気持ちで他者と接することに繋がると思うんです。

「自分のことばかり優先」というのではなく「まず最優先で自分としっかり向き合う」ことが結果として他者との関係を解してくれるのではないかな・・・と。

ユーミ
まわりに「人生の嘘」をついてでも「良い子」でいようとしている人いませんか?それが子どもなら気づくキッカケを与えてあげられるのはまわりの大人たちです。

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「嫌われる勇気」その18:対人関係で悩んだときの解決策 by ユーミ

【嫌われる勇気】

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