主婦が自己肯定感を高めて返り咲くキッカケ作り。

「嫌われる勇気」その14:自分の周りを仲間だらけにする方法

人生のタスク

この記事は岸見一郎氏/古賀史健氏の著書「嫌われる勇気」について主婦目線で読み解くものです。

—最初からお読み頂くと内容がよりわかりやすいと思います
>「嫌われる勇気」レポート一覧

前回の記事では、対人関係で「どっちが正しいかバトル」になりそうになったら「権力争いから降りる」ことが大切だと知りました。怒りという道具に頼らないコミュニケーションをしなければいけません。また「わたしが正しい」と思えることであっても、相手を非難してはいけないことも知りました。人とのコミュニケーションに「勝ち負け」は存在しないのですね。

スポンサード リンク

「仲間」を「敵」だと思ってしまうワケ

哲人がいうように、他人を競争意識の対象にも権力争いの相手にも見なさないようにすると、自分のまわりには「敵」が消えて「仲間」しか存在しなくなります。

でも対人関係で悩む人にとって、「敵」ではなく「仲間」だと見ることは簡単なことじゃありません。人付き合いの下手な人は、常に自分に向けられた他人の言葉や態度に敏感で「自分がどう切り返すか」で頭がいっぱいです。だから対人関係に疲れて、これ以上関わるのが怖くて、最終的には周りの人間を遮断してしまうようになるのですね。

「勇気をくじかれた」人がライフスタイルを変えられないのは、「人生のタスクから逃げているせい」だと哲人はいいます。

人生のタスクを説明する前に、哲人はアドラー心理学でいう「人間の行動面と心理面のあり方についての目標」について提言しています。

【行動面の目標】
1、自立すること
2、社会と調和して暮らせること

【心理面の目標】
1、わたしには能力があるという意識
2、人々はわたしの仲間であるという意識

この文言は「嫌われる勇気」の著者が2回繰り返し書いているあたり、アドラー心理学の肝の部分なんだなぁと感じました。

この行動面と心理面のそれぞれ2つの目標を達成することが「人として幸せに生きる」ことに繋がります。そして、これらの目標を達成するために「人生のタスク」と向き合うことが必要だと哲人は説いています。

この世に生を受けてから寿命が尽きるまでの長い人生の中で、誰にでも必ず存在するのが「対人関係」です。人の悩みは全て対人関係によるものでしたよね。アドラーは人生の過程で生まれる対人関係を「仕事のタスク」「交友のタスク」「愛のタスク」の3つ、まとめて「人生のタスク」と呼びました。

人生のタスク:その1

ひとつめのタスク(課題)は「仕事のタスク」です。

どんな種類の仕事であれ、ひとりで完結する仕事はありません。

仕事をする上で対人関係は必須です。たとえフリーランスの仕事をひとりでやっているつもりでも、取引先やお客さんのように他人の存在は必ずついてきますよね。
仕事のタスクと向き合うことは比較的ハードルが低いと哲人はいいます。仕事上での目標(成果や売上など)がはっきりしているので、個人的には意見が合わなくてもみんな同じ方向を見て進めるからです。また就業時間が過ぎたり転職をすれば簡単に「他人」に戻れるので、深入りして頭を抱えるほど悩むことはなさそうです。

この「仕事のタスク」と向き合えない人の代表が、ニートや引きこもりになってしまう人たちです。

  • 何度、面接を受けても不採用になる
  • 仕事で失敗をしたり損失を出したときの責任の重さ
  • 上司に叱責される

仕事そのものが嫌なのではなく、仕事上の対人関係で他者に認めてもらえず自尊心を傷つけられるのが嫌なんです。そんな悲しい思いをするくらいなら「仕事をしない」という選択をしてしまうのですね。

それでも人生で「自立すること」「社会と調和して暮らせること」を達成するためには、仕事することが必要になります。傷つくことを怖れて自分に都合の良い言い訳をするのではなく、いち社会人として仕事上の対人関係に向き合わなければいけないということです。

人生のタスク:その2

「交友のタスク」とは、仕事上のような少し希薄な関係ではなく、自分との距離が近い友達関係のことです。「知り合い」よりは深い「友達」と呼べる間柄の関係です。主婦でいうと、子どもや自分の写真を載せた年賀状を送れる関係でしょうか?

友達や知り合いは数が多ければ良いわけではないと哲人は指摘しています。浅い関係の友達が100人いるよりも、深い関係の友達が1人いて相手を大切に思えるほうが人生において価値があるのですね。

あなたには「考え方や生き方は全く違うけど、素直に幸せを願い応援できる」そんな友達がいるでしょうか?子どもの頃に「親友」だと思っていた友達はいまでも「親友」でしょうか?結婚して子どもが生まれてからは疎遠になってしまった友達もたくさんいるんじゃないでしょうか。

だけど友達や親友は、大人になっても歳を取ってからでも、いつでも作ることができます。自分が変われば周りも変わります。自分が何かアクションを起こせば反応してくれる他者が必ず存在します。

ここで哲人は、青年のことを「あなたがわたしを訪ねてきてくれたことで若い友人ができた」と言っています。青年は哲人から「友人」だといわれて焦ってアタフタしてしまいますが、きっと内心は嬉しかったはずです。

人生のタスク:その3

「愛のタスク」は恋愛関係と家族関係の2段階に分かれます。仕事や交友のタスクに比べると、自分にとって深く距離も近くもっとも難しい関係なんだそうです。

たとえば友達だった人と恋人関係に発展したとたんに、「他の異性と関わるな」「2人の時間を最優先」など相手を束縛するようなことが増えてきますよね。アドラーはこの愛するがために束縛したい気持ちを否定しています。

アドラーは、相手を束縛することを認めません。相手が幸せそうにしていたら、その姿を素直に祝福することができる。それが愛なのです。互いを束縛し合うような関係は、やがて破綻してしまうでしょう。

これは恋愛関係において浮気を肯定したり容認するという意味ではないんです。だけど、一緒にいて苦しくなる気持ちや、緊張するような関係は「恋だとしても愛ではない」と哲人はいいます。

人は「この人と一緒にいると、とても自由に振る舞える」と思えたとき、愛を実感することができます。

劣等感を感じず優越性を誇示する必要もなくて「ありのままの自分」をさらけ出せる関係が、本当の愛だと言っています。相手を束縛しちゃうのは「支配したい」っていう心の表れなんだって。これは恋愛関係だけでなく親子の血縁関係にも言えることです。子どもを支配しようとすると上手くいかないってことです。

ただね、恋愛関係や夫婦関係はダメなら「別れる」っていう選択肢があるけど、親子関係は切ることができません。親子関係は頑強な鎖でつながれた関係だと哲人はいいます。

親子関係が「逃げられない関係」だからこそ、上手くいっていないと大きな悩みの種になります。しかもズルズルと長年引きずる悩みとなって、時間をかけて問題も深刻化していきやすいものです。自分が子ども側だったら尚のこと。親への気持ちを整理して自分で解決する方法は、子どもにはなかなか見つけられません。

青年も子どもの頃から親子関係で悩んできました。厳しくて常に兄と比較して、青年自身を認めなかった両親。進路も就職も両親の思惑から外れると叱られ罵られてきました。だけど逃げることができず、縁を切ることもできません。長い間苦しんだ青年は「自分が卑屈な人間になったのは両親のせい」とも思っています。

いまの段階でいえるのは、逃げてはならない、ということです。どれほど困難に思える関係であっても、向き合うことを回避し、先延ばしにしてはいけません。
中略
いちばんいけないのは「このまま」の状態で立ち止まることです。

人はひとりで生きてはいけません。必ず周りに他人がいます。
他人と関わって生きていく中で必ず直面する「仕事」「交友」「愛」のタスクがあります。この「人生のタスク」から逃げないで、ちゃんと向き合って乗り越えることが対人関係の悩み(=人の全ての悩み)から解放されることになるんですね。自分の周りから「敵」が消えて「仲間」が増えるわけです。

どうやってタスクを乗り越えたらいいのかという具体的な方法が、これから少しずつ分かってきます。

スポンサード リンク

ユーミ
自分の人生を振り返ってみると、行き着く先は「対人関係の悩み」ばかりだったことに気が付きます。直視できなくて曖昧にやり過ごしてきたこともたくさんあります。

「嫌われる勇気」その14:自分の周りを仲間だらけにする方法 by ユーミ

【嫌われる勇気】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA