主婦が自己肯定感を高めて返り咲くキッカケ作り。

完璧な母ほど子供の「やればできるチカラ」を潰す理由

子どもにとっての幸せとは

完璧な彼女の場合

「最近、子どもがごはん中もスマホばかり触って一切会話しなくなったの」と嘆くママ友がいました。いつもご主人の帰宅は遅くて、子どもと2人で食事をすることが多い彼女んち。

彼女は母として完璧に家事をこなせる人です。

  • 家はいつもピカピカ(毎日、掃除機とモップ掛け)
  • 外食はほとんど皆無(仕事が忙しくて疲れていても必ず家ごはん)
  • 子どものお弁当も手を抜いたことない(手の抜き方を知らないのかも)

そんな彼女の息子は思春期になっても会えば元気に挨拶するし、雨の日にウチの前で倒れた自転車を濡れながら起こしてくれる優しい子です。小さい頃から素直に成長していて何も心配いらないはずなのに、彼女の目には全くそう映りません。

彼女からみた息子は、勉強もスポーツも中途半端で結果が出せず。塾にもクラブチームにも行かせてみるが鳴かず飛ばずの結果。受験はもうすぐなのに全然上がらない成績を前に、彼女は焦って叱咤激励する日々を送っていました。

学力の高い学校を望まなければ普通に選べるだけの実力はあるのに、彼女の中で「いいかげん早く本気を出しなさい!」という気持ちが先走って週6日も塾に通わせる結果になっていたのです。
「それは子どもが望んで塾へ行っているの?」と聞いてみると「今となってはわからない。逆に塾に行くことで息抜きしてるかも。」といいます。

高額になる塾代を稼ぐためにフルタイムで働く彼女。仕事で疲れても必ず掃除はするし、家ごはんにこだわって家事を完璧にこなす彼女。
それなのに。
全然結果が見えてこない息子にイライラはMAXになって、顔を合わせると文句が出て息子には反抗的な態度を取られ、どんどん親子の会話が減っていったそうです。

彼女の性格なら「ごはん中にスマホを触る」なんて絶対許さないはずなのに、注意することもできないでいるんです。スマホを触らないで向かい合ったところで話すことがないから。

なぜ、うまくいかないんでしょうか?
彼女はどうしたらいいのでしょうか?

話を聞いているうちに「やればできる子」という気持ちがどんどん膨らんでいることに彼女自身が気づきました。
そうだね、確かにあの子なら「やればもっとできる子」だと思うわ。

母親としてやるべきことを完璧にこなし、子どものためを思い「やればできる子」を「本領発揮させる」ことに躍起になって、仕事を増やして塾へ通わせ、だけど息子の成績はあがらず・・・結局は心労を増やすだけになっていたんですね。

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幸せな人生とは

完璧に母親業をこなしてきた人ほど、子どものすべてを理解しています。まだお腹の中にいた頃から、母は自分の時間のほとんどを子どもと過ごしてきたからです。子どもの性格も嗜好も、何が得意で何が苦手かも、すべてを把握しています。だからこそ「やればできる子」だと信じているのです。子どもはみんな「やればできる子」だから。

そして「やればできる」ってことを子どもに気づかせることに全力を注ぎます。それが母として、親として当然の役目だと思っているから。

だけど悲しいかな、「やればできる」ってことに思春期で気づく子どもは少ないのが現実です。

それもそのはず。
子どもは「やらなかったら何がどうなる」って結果を身をもって経験したことがないからです。知らないことを言葉だけで理解させることは困難なんですよね。

母も含め人は自分のいろんな経験によって学習していくのです。極端な話、沸騰したヤカンを誤って触ってはじめて「熱い!」と知るのと同じです。

子どもはこれからの人生で何かにつまづいたときにはじめて「あのときやっておけば良かったなぁ」って実感するものなのです。つまづく前から母がいくら「やっておかないと失敗するよ」って言ってもイマイチ理解できないんですね。反抗期と重なれば「いちいちうるさい!」って一蹴されるのがオチです。

母は子どもよりも人生経験が豊富で、先を見通す能力もついています。よくよく知っている自分の子どもの性格や能力から判断して「やればイケる成功ルート」と「このままザンネン失敗ルート」を見通す能力もあるってわけです。

そして、子どもにはできるだけ摩擦の少ない危険を回避した「安全ルート」で人生を送ってほしいと願うのも母の本音です。だから子どもの進路で一緒に悩んじゃうんですよね。母の進路じゃないのに。

母が良かれと思って「あなたのために」と用意するレールに子どもを乗せることは、子どもにとっては不幸せなこと極まりない。自分で何も選べない人生なんてつまらない。

子どもには自分で考えて(時には親からのアドバイスをもらって)自分で決断して、自分で選択して人生を作っていくことの方が大事だと思っています。母はうしろ姿を見守る感じで。”見守る”ってかなり忍耐力が必要ですけどね。

先に出てきたママ友の場合、彼女の「やればできる子」という思いが強くて先回りして塾にカンヅメにしちゃいました。子ども本人が「勉強したいから塾に行きたい」って言ってないのに。本人が望んでいないことに大量のお金と時間をつぎ込んで、肝心のコミュニケーションをとる時間が減ってしまっています。

”子ども本人が受験に向けてどう思っているのか”まずはそこをちゃんと話さなきゃいけなかったと思います。

こんなに煙たがられてしまった原因は”無理やり塾に行かせて勉強させたから”と気づいた彼女ですが、受験間近で今さら塾を辞めさせるのは怖いといいます。でもそれを決めるのは彼女じゃなく息子。

それならママの気持ちそのままを伝えればいいとアドバイスしました。今からでも遅くはない。

  • ごはん中に会話もできなくなるくらい関係が悪化したことに心を痛めていること
  • 原因を作ったのはママの”勉強を無理強い”が大きいと反省していること
  • もう一度進路についてどう考えているか話し合いをしたいこと
  • 塾を辞めたいなら辞めてもいいと思っていること(ママにとってかなりの勇気)

一番大事なことは、親でも子どもでも関係なく”素直に気持ちを伝えること”だと思います。上から目線で”悪いと思ってるフリ”をするんじゃないですよ。自分の子どもですもの、誠意をこめれば理解してくれるはずです。

「あなたの気持ちを無視してごめんね」ってひとこと言えればいいんです。

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彼女と会って3日後、LINEでメッセージがありました。

あの後にさっそく、子どもが希望する進路の確認や今後の塾について話し合ったそうです。意外にも素直に応じたそうで、子どもなりに進路については考えがあって、自信のない科目があるから塾は続けたいと申し出たそうです。
ごはん中にスマホは見ない!と約束もしたのだそうです。良かった。

コミュニケーションは親子、夫婦、他人に限らずとても大切なツールですね。

 

完璧な母ほど子供の「やればできるチカラ」を潰す理由 by ユーミ

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